スタッフブログ

ハコラム-HA column-9月号vol.1

Written by 大原正太郎
歯科医師8年目です。坂田歯科に勤務して2年を迎えました。
実は私スイーツが大好きで、昔はむし歯で悩まされましたが
今はメインテナンスを受けていてむし歯はありません。

こんにちは。今年は例年より暑さがマシなような・・・。
この分だと今年は秋が早く来そうだと胃(胸)を膨らませているこの頃です。
 
さて、皆さんは口の中のことをどれくらいご存知でしょうか。
毎日使うものなのに意外と知らないことが多いのではないでしょうか?
今回本紙を作製するにあたり、より多くの方に少しでも口に関心を向けて欲しいという思いがあります。
本紙を手にとられた方はその周りの方に是非伝えて頂けると幸いです。

FEATURE1  なぜ今メンテナンスなのか?

皆さんは歯科医院にどんな思いがありますか?
子どものころ『乳歯を抜きに』や『歯の治療をしに』など。
その時のことを思い出してみてください。
嗅いだことのない薬品の臭い。キーンと耳障りな大きな音。激烈な痛み。
かくいう私も歯医者は嫌いです。
歯科にかかる病気の代表各と言えば“むし歯”ですよね。多くの人がこれに悩まされた時代がありました。
歯科業界では『むし歯の洪水時代』や、人によっては『黄金時代』という人も(笑)
それだけ、黙っていても患者さんが溢れ返っていた時代だったのです。

むし歯は近代医学の発展により、病因論が明らかになってきました。
最近昔ほどむし歯の子どもがいないと感じているのは私だけではないでしょう。
では本当にむし歯は減ってきているのでしょうか?仮にそうだとしたら減少に与えた本当の影響は何なのでしょうか。
それは医学が発達したからでも、意識が高くなったからでもありません。歯科医師でもこれを知る人は多くないです。
減少に関与しているのは「フッ素入り歯磨き粉の普及」です。
小児期のむし歯は減りましたが大きくなってからのむし歯は増えているので、全体を通しての近年の傾向は実は昔から全く変わっていないんです。

最近、国民の健康観は上がってきていると感じます。
豊かになるにつれ「物」から「健康」に注目が集まっています。話題になったライザップや健康食品、サプリメントなどもその一つです。
一方で日本は高齢化が進み、医療費が正にうなぎ上りで上がっています。
そこで、今までの「病気への見方」を改める方向に政府は舵を切り始めました。

厚労省のHPに記載されていますが、予防に力を入れていくことは国の方針でもあるようです。
以前は病気になったら治療するという概念でしたがそれを続けていては切迫した
医療保険制度は破綻してしまいます。未然に疾患を抑え、医療費を中・長期的に抑えるという政策のようです。(それでも既に遅いですが)
確実なことは、何もせず病気になって治療する際には、予防にかかる費用より間違いなく高くつくということ。それを政府も認めているのです。

当院で推奨しているメインテナンスについて触れておきます。
予防はもともと北欧を中心に考え方が進んでおり、その哲学を日本の歯科診療に
取り入れ、発展させてきたのがNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも取り上げられた山形県の日吉歯科診療所という歯科医院です。
そこで研修を積み、当院で同じ診療プロセスを採用しております。
その診療プロセスの中に登場するのが「メインテナンス」です。
最近「予防型歯科医院」が増えていますが、定期的に受診するのと、メインテナンスに通うのとではまるっきり違うものです。

数ある予防型歯科医院の中で行っている内容のほとんどは、「定期受診を勧める」ことです。
定期受診は本来病気がないかどうか、いわゆる早期発見・早期治療のスタイルです。これは今までの医療のスタンスでした。
一見、良さそうな響きですが実は健康を守ることには繋がらないのです。
当院で勧めているのはメインテナンス。
健康な人が病気にならないよう健康維持のために通うのが目的です。
同じような感じですが後者は自らが主体的に取り組む必要があります。
つまり、日頃から予防だけでなく健康な生活を営む事。
そのサポートをするのがメインテナンスの一つの役割です。

患者さんの未来に起こりうることをあらゆるデータから予測し、未然に防ぐ手立てを一緒に練り、実践し、生涯健康を維持していく。それが私たちの目標です。
これからは歯科だけでなく医科も世界的にそういう時代になってきています。
一本の歯の治療だけではなく、皆さんの健康を維持するお手伝いができればとても嬉しく思います。

参照  厚労省HP 『保健医療2035提言書』
はははトーク by NPO法人最先端の虫歯・歯周病予防を要求する会